日本ワインのヌーヴォーは11月3日解禁!

ヌーヴォーと言えばボジョレーですが、フランス以外の国にももちろん新酒の文化はあり、そして日本ワインにもヌーヴォーがあります。ボジョレーが11月の第3木曜日なのに対し、日本ワインの解禁日は少し早い11月3日に解禁となります。これは、山梨県ワイン酒造組合が2008年より、甲州とマスカット・ベーリーAで造る新酒ワインを「山梨ヌーボー」として、11月3日を解禁日と定めたことによります。今年もサントリーからは「ジャパンプレミアム」シリーズ、アサヒビールからは「サントネージュ」シリーズより発売されることが既に発表されています。赤や白だけでなく、最近話題のロゼも発売されるそうなので、ボジョレーの前にやってくる新酒祭り。今年も楽しみですね!

北海道で醸造用ブドウ栽培急増中!

先日も取り上げましたが、国産ワインの人気の高まりを受けて、北海道のワイン醸造用ブドウの栽培量が増えているそうです。北海道は寒い気候ですので、品種としてはドイツ系品種が多いが、近年ではピノ・ノワールやシャルドネなどのフランス系品種が増加傾向にあるようです。やはり温暖化の影響で、北海道の気候も以前と比べると暖かくなり、ドイツ系よりは少し南に位置するフランス系品種が向くようになったのでしょう。こちらが、現在の栽培面積のランキングです。◾︎赤ワイン用品種ツヴァイゲルトレーベ:40.6haセイベル13053:30.4haピノ・ノワール:23.2ha山幸:15.4ha清見:11.6haロンド:11.5haメルロ:10.9ha◾︎白ワイン用品種ケルナー:55.3haミュラートゥルガウ:26.6haバッカス:22.3haシャルドネ:14.9haセイベル5279:12.2haピノ・グリ:7.3haブァイスブルグンダー:6.4haそして、ワイナリーの数は、2007年度に13社だったのが、現在では33社まで増えているとのこと。北海道だけでなく日本各地で、今後もワインの生産が増えていくことでしょう。もっともっと品質が上がり、日本がワイン大国になってくれたら嬉しいですね!

ブルゴーニュの今年の出来は?!

ワインと言えば「フランス」、「フランス」と言えば「ボルドー」と「ブルゴーニュ」と言われるほどの2代産地。そのブルゴーニュ地方の今年の現状予想についての報告記事がありましたのでお伝えします。ブルゴーニュワイン委員会「クロード・シュヴァリエ会長」への取材による4月27・28日の両日深夜から翌朝にかけて、コート・ドール全体でブドウ畑で藁を燃やし、霜害対策を実施し有効な成果を得られた。もし実施しなかったら相当の被害が出ていたことだろう。ブルゴーニュ全体はこのままの推移で成育すれば、収穫量は満足できる量が得られる。シャブリ地域は遅霜害が出たが、当初の予想より楽観的な見通しが聞かれる。ブルゴーニュと言えば、11月の第3木曜日に解禁されるボジョレー・ヌーヴォーにて今年の出来について発表されますが、現段階で大きな被害がないということは、ひとまず安心できる材料ですね。ワインの出来は、ブドウの収穫までがかなり大きな割合を占めています。このまま良い天候にめぐ、今年は素晴らしいヴィンテージになる事を祈ります。

人気が高まる「日本ワイン」

そもそも「国産ワイン」と「日本ワイン」の違いをご存知でしょうか?「国産ワイン」とは、原料が日本産か海外産かに関わらず、日本で製造・販売する全てのワインのことを指します。一方、「日本ワイン」とは、原料・製造全てを日本国内で行ったものをいいます。世界各国で行われるワインコンクールで入賞するなど、日本ワインの人気は今、急上昇しています。そんな「日本ワイン」に関する興味深い調査結果がありますので、ご紹介いたします。「日本ワイン」の消費者調査(メルシャン)◼︎飲用経験   飲んだことがある…88.8%   飲んだことがない…2.9%◼︎ワインに対するイメージ   おいしい…54.6%   飲みやすい…48.4%   食事と一緒に飲んでも合う…34.3%◼︎飲用機会   増加…30.0%   減少…17.6%日本ワインの品質は、近年目覚ましく向上しています。それに加えてコンクール受賞などの話題性もあり、特に年代が高い方への人気が非常に高まっています。ワインと料理のマリアージュは、生産地を合わせるとよく言われますが、日本ワインはやはり和食との相性が抜群です。和食料理店にとっては、今後ますます欠かせない存在のワインとなっていくのではないでしょうか。

「おひとり様」増加中?!

晩婚化が進み、生涯独身を通す人も増えている日本。「一人焼き肉」や「一人カラオケ」など、以前では考えられなかった形態のお店もたくさん現れています。そんな「おひとり様」の現状を映し出す、こんな調査結果がありました。Q:一人で飲食店で飲食することに抵抗はあるか?A:全く抵抗がない…25%       非常に抵抗がある…8%以上のような調査結果があり、「全く抵抗がない」と「あまり抵抗を感じない」を合わせると、6割強が抵抗が無いと回答した。性別年代別に見ると、男性では7割強が「抵抗はない」と回答し、女性は5割程度に留まった。男性は年代による差は小さいが、女性は年代が上がるほど抵抗感を持つ人が増え、20代では33%だが、60代では41%と差があった。一人で飲食店に行く頻度としては「2、3ヶ月に1回以下」が最も多く28%、次いで「月に2、3回」の16%、「週1回以上」は全体で25%であった。では、どのようなお店が「おひとり様」に利用されやすいのでしょうか?「一人で入りやすい店の造りやサービス」としては、「カウンターがある」と「他にも一人客がいる」がそれぞれ男女で50%を超えた。また、「店主と顔なじみ」という意見が男性年長者では高めであった。ワインという飲み物は、一人でしっぽりと楽しむ方も多く、こちらの調査結果はワインを取り扱う飲食店にとって非常に参考になる...

フランスを追い抜いたチリワイン

長年、輸入量No.1の座をキープしてきたフランスですが、2015年にチリワインが1位になりました。チリワインはコストパフォーマンスに優れ、安価であることから手軽に購入出来るのが魅力的ですね。そんなチリワインの現在の動向をお伝えします。価格訴求から付加価値訴求へチリの今年の収量は芳しくなく、バルクの価格も上がっている。さらに、海上運賃も上昇している。チリワインが勢力を広げたのは関税撤廃による価格優位性が大きいが、今後EUのワインも関税が撤廃されれば、市場における価格競争に拍車がかかる可能性もある。コスパでばかり語られがちなチリワインだが、価格だけで勝負しても先がない。チリの造り手たちも、チリならではのテロワールにフォーカスしたプレミアムなワイン造りに取り組んでいる。日本にもワインを飲む文化がかなり定着し、緩やかではありますが単価も上がってきている印象を受けます。記事にもある通り、アルマヴィーヴァなどプレミアムチリワインも今後注目が高まっていくものと思われます。ですが、エントリー層へは分かりやすい味わいで、価格も抑えめなチリワインはとても重宝します。また、空けてからの持ちも良いので、グラス提供にも向いていますし、是非とも抑えておきたいワインです。

今、世界で消費量が伸びているロゼワイン

今、世界中でロゼワインの注目が高まっているのをご存知でしょうか?ロゼワイン全体の3分の1をワイン大国フランスが消費している状況。「ロゼワインの国際市場の状況」によると、フランスは2015年に世界のロゼワイン消費量の約35%、生産量の約31%を占め、2位以下を大きく引き離している。ロゼワイン全体の消費量を見てみると、2002年から約30%の増加となっている。ロゼワインといえば、フランス・プロヴァンス地方が最も有名ですが、世界各国で広く生産されており、また、全世界でのロゼワイン消費量は拡大を続けているため、今後は日本国内でも注目が高まっていくことが予想されます。日本においては、春になると注目が高まる傾向にありますが、ロゼワインは実は料理とのマリアージュを考える際に、非常に便利なワインです。イタリアン、フレンチはもちろん、中華などにも合わせやすく、また、女性に人気があるため、ワインリストにオンリストしておくとオーダーが入りやすくなりお勧めです。